当時の様子
今年(2005年)3月、愛・地球博の開幕と同じ日にグランドオープンしたのが、イオン有松ショッピングセンターです。これは、名鉄名古屋本線・有松駅の駅前再開発事業のひとつとして建てられたもので、もともとはイオンのショッピングセンターになる予定ではありませんでした。
当初の計画では、ここにはマイカルの「有松サティ」になるはずでした。地元の方にも「有松にサティができる」という話を聞いていました。それも仕方ありません。サティを運営していたマイカルは2001(H13)年9月に経営破綻。イオンが支援し、おととし(2003年)にイオンの完全子会社となっている状況です。
この状況下で、新たなサティを建設…とならなかったことは、わからなくもないです。ただ、サティの計画を引き継いでイオンが進出したということは、勝機あり…ということでしょうか。
春日井サティ、桑名サティ、豊川サティ、津サティは今後、どうなるのでしょうか。
あとがき(2021.9)
まず、イオン有松ショッピングセンターは2011(H23)年11月に「イオンタウン有松」になりましたし、メインのスーパーであるマックスバリュ有松駅前店は、イオンリテール、マックスバリュ中京、マックスバリュ中部、マックスバリュ東海と変遷しています。
一方のサティブランドですが、春日井・桑名・豊川・津ともに今はイオンに転換されています。ただ特筆すべきは、「新瑞橋サティ」です。新瑞橋サティはこのイオン有松がオープンした年に計画が発表され、2007(H19)年の予定が遅れ、実際には2010(H22)年3月9日のオープンとなったにもかかわらず、「新瑞橋サティ」として、サティの名古屋市内初出店、マイカルとして最後の新規出店となったのです。
マイカルは、新瑞橋サティをオープンした翌年、イオンリテールに吸収合併され消滅しています。
なぜ、有松はイオンに計画が変更され、新瑞橋はサティの計画のまま進んだのか、気になるところです。