オープンから1年…名古屋空港国際線ターミナル 2000.08

当時のレポート

2000(H12)年8月19日、名古屋空港の国際線ターミナルから、タイのバンコクへとタイ国際航空TG-645便に搭乗しました。JALとの共同運航便でしたが、タイ航空ですから機内食はタイ料理風、コカ・コーラもタイ製でした。

少し前まで、名古屋空港は国内線ターミナルのほうが新しく、国際線ターミナルは手狭な印象がありましたが、昨年(1999年)新たに新・国際線旅客ターミナルが完成したことで、随分と印象が変わりました。

チェックインカウンターは吹き抜けになっていて開放感があります。確か、以前の国際線ターミナルは昭和40年代のショッピングセンターという風情で、蛇行するように並ぶ形になっていた記憶があります。

そんな完成して1年の新・国際線ターミナルのある名古屋空港ですが、近い将来には新しい国際空港が常滑市沖にできることになっています。この地方に国際空港が2つ必要なほどに航空便は発着しないでしょうし、名古屋空港の位置づけはどうなるのでしょうかね。

あとがき(2020.12)

奇しくも、この名古屋空港から飛行機にのった日、2000(H12)年8月19日は常滑市の「中部新空港」と言われた、現在の中部国際空港(セントレア)の起工式があった日なんですね。

名古屋空港の国際線ターミナルは2005(H17)年2月16日に閉鎖。この地方の国際空港はセントレアに一本化されました。ただ、名古屋空港も県営空港として存続しており、国内線のみが発着しています。

さて、当時の新国際線ターミナルビルは現在、「エアポートウォーク名古屋」というユニーが運営するショッピングモールとなっています。ショッピングセンターのようだった国際線ターミナルがリニューアルして新しくそうじゃない形になったのに、今度はその新しいビルが、ショッピングセンターになるという循環型です。

空港ターミナルが商業施設へ転換されるのは国内初のことで、「商空間への転身-COMMERCIAL SPACE CONVERSION」と銘打たれたおり、現在もショッピングモールの壁には名古屋空港の歴史が刻まれています。

当時のチェックインカウンターはそのままの形で、フードコートとアミューズメント施設となっていて、空港ターミナルだった当時の面影を意図的に残しています。フライトスケジュールボードなども往時の様子を思い起こさせます。

エアポートウォークがオープンしたのが2008(H20)年10月ですから、この建物、国際線ターミナルビルとして使われたのは6年弱だったのに対し、ショッピングモールとなってもう12年。倍以上の時間が経っています。

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