Q.「デポちゃん」がマスコットキャラクターだった博覧会と言えば「『 ? 』博覧会」??
正解は…
「世界デザイン博覧会」でした!
解説
出題のねらい
平成時代のはじまりとともに、名古屋で開催された「世界デザイン博覧会」のマスコットキャラクター「デポちゃん」は、今となっては「キモかわの元祖」と評価されることもありますが、当時、ナゾの存在でありながら周知に役立ち、名古屋っ子に親しみを持たれたことは、まさに「デザイン」の象徴だったと思います。
世界デザイン博覧会は、「世界」と銘打たれていたものの、同時期に各地で開催された地方博のひとつであり、名古屋の人にとっては印象的であっても、全国的な知名度は高くなく、まさに名古屋っ子だけが感じる、いまから30年前の「あのころ」の懐かしさであり、この企画の象徴的存在として第1問に出題しました。
世界デザイン博覧会とは
世界デザイン博覧会は、1989(H元)年7月15日から11月26日まで、名古屋市内の「白鳥」「名古屋港」「名古屋城」の3つの会場で開催された博覧会でした。その前年に開催するつもりでいた、名古屋オリンピックの誘致に失敗し、その代替イベントとしての開催という側面もありました。
名古屋市の市制100周年事業でもありましたが、この年は全国で38の都市が一斉に100周年を迎え、名古屋と同様に横浜・福岡でも地方博が開催されました。横浜はランドマークタワー、福岡は福岡タワー、名古屋はパロマタワーと、それぞれ「タワー」と名の付く建造物が名物でしたね。横浜と福岡は本物の建造物ですが。
このマスコットキャラクターの「デポちゃん」は、何の動物なのかは発表されていませんが、「情報を紡いで人の心の中にある夢をデザインする」と公式設定にあるので、お蚕さんと思われます。イラストとしてもそうですよね。芋虫ではないと思います。「デザインエキスポ」の頭とお尻をとって「デポ」です
みんなの思い出から
現在もある「白鳥庭園」は実はデザイン博の「日本庭園パビリオン」なんですよね。そして「音のパビリオン」としてFM-DEPOという博覧会限定のFMラジオ放送局が作られ、CBCが運営を行いました。ジングルを多用するシームレス編成は斬新で、東海地方のラジオ全体に大きな影響を与え、ZIP-FMの開設につながったと言われています。
ごみ箱やベンチなど、そしてパビリオンの建物もそれぞれが特徴的でまさに「デザイン」をテーマにした博覧会といったイメージでした。それは世界初のことであったと言われています。名古屋市の事業でしたが、市外の学校も遠足の行き先となり、入場者数に貢献しましたね。
そんなこともありましたね
前年の1988(S63)年に開催されたのが「ぎふ中部未来博」でした。そして同じ年に福岡で開催されたのが「アジア太平洋博覧会(よかトピア)」、横浜が「横浜博覧会(YES’89)」でしたね。バブル景気を感じます。デザイン博のメイン会場の跡地は名古屋国際会議場として整備され、白鳥庭園とともに今に伝えています。
いただいた解答&感想
みんなの思い出
・白鳥会場 名古屋城会場 名古屋港会場
・白鳥庭園(現存)
・特徴的なゴミ箱やベンチ
・遠足で行った(動員)
・のりピーのパビリオン
・しろとりセブン(アイドル)
・FM DEPO
・協賛社で忙しい博覧会でした
・赤ちゃんだった私は、お父さんの手から滑り落ちて救急車で運ばれたらしい
楽しい不正解
・よかトピア
・ぎふ中部未来博
・名古屋汎太平洋平和博覧会
・世界奇怪昆虫博覧会
・世界ご当地ゆるキャラ博覧会
・チンアナゴ
コメント
・今では響け! ユーフォニアムの聖地になってたんだ
・赤ちゃんだった私はお父さんの手から滑り落ちて救急車で運ばれた…
思い出アルバム
コメント
当時、鳥取・島根をエリアとする山陰中央テレビで、
ニュースのローカルスポンサーにホシザキがついていて、
このデポ君が出てくるCMが流れていました。
東海地方出身者としてはびっくりしました。
ホシザキは創業者が島根出身、本拠地は名古屋ということで、
こういうことになったんですね。