深夜営業をやめたすかいらーく
ガストなどのファミリーレストランを運営している、すかいらーくホールディングスが全店で深夜の営業を廃止しました。原則的に午後11時30分までの営業になるとのことで、ガストで深夜まで目的もなく過ごしていたことが、遠い昔話のようになってしまいました。
とはいえ、ガストはもともと「24時間営業」ではなかったんですよね。すかいらーくは古くからさまざまな業態がありました。もちろん、本拠地である東京ではそのさまざまな業態を目にすることができたわけですが、名古屋地区では一時期だけ見かけたというものがありました。
豊富なバリエーション
すかいらーくは当初、「すかいらーく」という名のファミリーレストランを展開しており、古くから名古屋にも進出していたのですが、バブル崩壊とともに低価格の廉価版業態を開発。「ガスト」を展開し始めます。それが1992年のことでした。
1990年代後半になると、価格帯の低い方から「ガスト」「すかいらーく」「スカイラークガーデンズ」「スカイラークグリル」と展開。そのすべてが名古屋地区にも進出。さらに中華の「バーミヤン」も登場。名古屋進出の際にはわざわざ名古屋名物の「台湾ラーメン」をラインナップしたのでした。
24時間営業のナゾの業態
そんななか、1990年代に名古屋に進出してこなかったのは和食の「藍屋」と「夢庵」。そして「ジョナサン」でした。ジョナサンはすかいらーくグループではあったものの別法人。さらに当時はバーミヤンや藍屋も別法人だったんですね。
当時、ジョナサンの位置づけは、すかいらーくのなかで唯一24時間やっている業態とも言われていました。確かにガストも深夜まで営業はしていたものの、クローズする時間があったんですね。一方でジョナサンは24時間営業でした。
出ては引っ込めて?
しかしその後、状況が変わり、ジョナサンが名古屋にやってきます。それが不思議なことに、先述の「スカイラークガーデンズ」がジョナサンに運営移管されるという形での進出となったのです。スカイラークガーデンズがジョナサンブランドに変更されました。
ところが、2009年になるとジョナサンは名古屋から撤退。ガストになってしまいます。すると2012年、ジョナサンは会社としてすかいらーくに吸収合併されてしまうのです…。
「ジョ、ジョナサンは、わずか数年だけど、間違いなく名古屋にあったんだ…。本当なんだ…。」
夜が早いと言われる名古屋ですが、24時間営業のジョナサンが、名古屋にあった時期があるのです。信じてください。
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