ココイチって昔のロゴはカレーハウスが前面で筆で書いたっぽかったよね

街の喫茶店から全国チェーンに

「カレーハウスCoCo壱番屋」は「コメダ珈琲店」の大先輩にあたる…と言ってイメージが湧くでしょうか。資本関係や人的関係があるという意味ではありません。名古屋にとっての存在としてです。

今や全国展開を果たしたコメダですが、朝はコーヒーを注文しただけで朝食がついてくる「モーニング」や、いつでもコーヒーを注文しただけでおつまみがついてくるスタイルが名古屋的ということもあり…。

「名古屋の会社」「名古屋の喫茶店」というイメージが今もコメダにはありますよね。しかし、同じように名古屋圏を発祥として、全国に展開した「カレーハウスCoCo壱番屋」に、名古屋のイメージがあるでしょうか。

もはや、名古屋の人ですらココイチに名古屋らしさを感じることは少なくなったのではないでしょうか。しかし、このココイチこそコメダの大先輩。スタートは1974(S49)年の西枇杷島町、しかももともとは喫茶店なのです。

ココイチの2つの特徴

ココイチの特徴といえば、辛さが選べることと、「大盛りチャレンジ」の2本柱でした。

正確には「1,300g超大盛り達成にチャレンジ」企画。

辛さが選べるのは今もですが、そういえば「大盛りチャレンジ」っていつの間にか無くなったよね?と、ある年齢以上の名古屋の人は特に思うことでしょう。

まさにその、大盛りチャレンジがあった頃と、無くなった今でで変わったのが、ココイチのロゴです。かつてのココイチのロゴは、「カレーハウス」が大きく、勘亭流とは言いませんが、相撲のようなイメージがありました。

カレーハウスの文字の書体に、大盛りチャレンジのイメージが合わさっていたように思います。

大盛りチャレンジとは

「大盛りチャレンジ」とは、1,300グラム以上のカレーライスを20分(お店によって時間は異なった)以内に完食すれば無料というもの。当時は達成者の写真が店内に張り出されていたものでした。

特に、特番としてはそれ以前からありましたが、1992(H4)年に放送を開始したテレビ東京の「TVチャンピオン」の大食い選手権とも時期が重なり、話題性は高く、当時、ココイチといって真っ先に思い浮かぶのは大盛りチャレンジでした。

全国展開企業の企画となり得るのか…

しかし。名古屋の喫茶店で出してたカレーを源流とし、街のカレー屋さんという存在であったココイチも、1998(H10)年には500店舗を達成し、全国展開を果たします。

時代は21世紀となり、エコが重視されるようになり、食品リサイクルに関心が高まる中、ココイチは2003(H15)年をもって「大盛りチャレンジ」を終了します。

その翌年には1,000店舗を達成、さらにその翌年には東証一部上場を果たしています。一部上場企業が、全国1,000店舗で実施するような企画ではないことは、素人でもなんとなくわかります。

イメージ転換の象徴がロゴ変更

2005(H17)年1月、ココイチはロゴを変更します。あわせて店舗の内外装デザインも変更。まさに、それまでの名古屋の街のカレー屋さんという企業イメージからの脱皮を図ったのです。

今やココイチは海外にも展開し、最も大きいカレーレストランのチェーンとしてギネスに認定されるほどに。もはや名古屋の人でさえ、「ココイチって名古屋だよね」という存在ではなくなっています。

そういえば、ロゴ変更のタイミングで、店舗の内装・外装も洗練されたココイチ。

ふと、子どもの頃に親に連れていってもらった、あの頃のココイチの雰囲気が懐かしい、あの頃の…という方は、完全予約制のココイチのミュージアム「壱番屋記念館」に行くと、思いを馳せることができると思いますよ。

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